株式会社平和興業

会社概要

エネコの可能性

平成23年3月11日、東日本大震災にともなう福島原発事故により原発存続議論が深まる中、火力発電に対する依存度が高くなり、電力会社の経費負担増による多方面への影響が懸念されています。また、不安定な中東情勢や世界経済の低迷による定まらない原油価格で、日本全体が先の見えない状況に置かれています。

そんな中、当社は某機械メーカーとの共同開発の結果、今までにはなかった全く新しいエコ燃料の実現に成功しました。

従来のエコ燃料と言えばエマルジョン燃料が代表的なものでしたが、これは時間の経過により油分分離が始まり二層化してしまうために、長期の保存には適していませんでした。また、外観もカフェオーレ色から乳白色と、およそ燃料とは思えないものでした。

その後、様々な研究が行われ、〝らしい物〟は生まれましたが決定打ではないのです。そこで今回、私どもは新しいエマルジョン燃料を開発する過程で試行錯誤を繰り返した結果、特殊な結合技術を用いることにより新エネルギー〝エネコ〟を誕生させることができたのです。当然のことながら、窒素酸化物（NOX）、粒子状物質（PM）の発生を抑え、CO2の大幅な削減により、京都議定書に端を発した世界的なCO2削減にも寄与することが期待されます。

〝エネコ〟は、油分分離がなく劣化もしないため、長期貯蔵・輸送にも適しており、今まででは利用することのできなかった広範囲での利用が可能となっています。外観や匂いも従来の燃料と違いはなく、成分分析した結果も、ほぼ違いがないことが立証されました。また、加水率10～30％での結合が可能であるため、経費削減にも大きな役割を果たします。

以上の様に従来のエマルジョン燃料とは一線を画す〝エネコ〟は、長期間安定した状態を保持できるため長期保存が可能になった点や、重油・灯油・軽油など多種類の燃料に使用できる点において、今後、火力発電所、ディーゼルエンジンやボイラーを使用する産業、吸収型冷暖房施設、大・小船舶や病院、ホテルなどの分野の利用にも期待されます。特に、原発事故による火力発電への依存度増大による経費削減問題、節電による各企業の自家発電対策にも一助となることを確信いたしております。また、東日本大震災における産業・漁業・農業への復旧・復興の一助になれば幸いです。

当社は今回のデータ結果を鑑み早期の全国普及を考えており、24年2月にはエコ燃料プラントを完成させ全国に先駆けて実用化する予定でおります。これを機により広く皆様と見聞を共にしていきたいと思っております。